自家培養真皮線維芽細胞移植

真皮線維芽細胞(しんぴせんいがさいぼう)移植とは、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などお肌にハリと弾力を与えるもととなる線維芽細胞をご自身の血液・細胞を使用して培養したものをお肌に移植する「肌の再生医療」です。

肌細胞(真皮線維芽細胞)は、お肌の真皮にある細胞で、肌を構成する三大要素である「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」やタンパク質を作り出し、肌のハリや潤いを保つ働きをしています。若い時のお肌にハリと潤いがあるのは、肌をメンテナンスしてくれる肌細胞が沢山ある状態だからです。

肌細胞の数は20歳を超えると減少していき、50歳になる頃には、3分の1ほどになってしまいます。(肌細胞の減少)
そして、肌細胞の減少以外にも、紫外線や乾燥、活性酸素などの日々のストレスによって肌細胞の数が減少、機能が低下したりしてしまいます。

この肌細胞の減少と機能の低下が「お肌の老化」になると言われています。
お肌が衰えていくと表皮と皮下組織を支えている力が衰えてしまい、皮下組織を支えきれなくなったお肌はハリを失い垂れてしまいます。これがタルミです。

またコラーゲン繊維が切れてしまうとその部分が折れ曲がりやすくなり、これがシワになります。

真皮線維芽細胞移植の効果は?

少なくなってしまった肌細胞を移植して増やすことで、老化症状を直接治すのではなく、老化症状が起こる前の肌本来の状態に戻す治療になります。
老化症状が進行した肌に肌細胞が増えることで、再びコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン等を生成しコントロールする機能が戻るので、肌そのものの若返りになります。その結果、肌のハリやシワの改善などの若返り効果とともに、老化の進行を抑えるという働きがあります。
肌細胞を増やしお肌を改善させる方法は、肌の再生医療(肌細胞補充療法)以外にはありません。

治療の安全性について

肌の再生医療による治療は、自分自身の細胞を培養し移植する治療のため、副作用のリスクが低い治療法です。
また、再生医療を行うにあたり、Kobe OCEANS Clinicは「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に則り、厚労省へ再生医療等提供計画書を提出しております。

さらに、この治療は細胞培養センター(CPC)と呼ばれる専門の施設がなければ行うことができません。KobeOCEANSClinicが細胞培養を委託している株式会社セルバンク[施設番号:FA3150017]の細胞培養センター(CPC)も、『再生医療等の安全性の確保等に関する法律』に基づく、徹底した運営管理体制の元、細胞の品質管理を行っております。

更に、当院では再生医療における技術指導医として北條 元治医師の監修のもと治療を行っております。

北條 元治(ほうじょう もとはる)

プロフィール

医学博士。東海大学医学部非常勤講師。弘前大学医学部卒業。

信州大学附属病院勤務を経てペンシルベニア大学医学部で培養皮膚を研究。

帰国後、東海大学にて同研究と熱傷治療に従事。2004年、細胞の製造・保管や

再生医療の技術・導入支援を行う株式会社セルバンクを設立し、

「肌の再生医療」専門クリニックを創業。現在は社長業と共に再生医療の普及に従事。

北條元治 | 形成外科医・肌の再生医療の専門家 YouTubeチャンネル

症例写真

before 目の下のしわ・たるみ 3㏄注入
after 6ヶ月後
Before 1㏄注入
After 2年6ヶ月後
Before ほうれい線 1㏄注入
After 9か月後
禁忌事項

・妊娠中、授乳中の方

・悪性腫瘍の方、またはその可能性のある方、全身状態が不安な方

・凝固異常・抗凝固薬・抗血栓薬を服用されている方

・血液疾患・肝機能障害のある方

・HIV・B型肝炎・C型肝炎その他血液検査にて感染を確認した方

・局所に感染のある方、ケロイド体質の方

・局部位への注入間隔が1ヶ月に満たない方

・ヒアルロン酸以外の注入剤・金属が充填されている場合

・充填剤の使用によりアレルギー経験がある方

治療の流れ

STEP
カウンセリング・診察
STEP
血液検査

治療が可能かどうか感染症の検査を行います。

検査項目:HIV・梅毒・ヒトパピローマウイルス・B型肝炎・C型肝炎

STEP
皮膚採取・採血/細胞培養

外的ダメージを受けていない耳の裏側の皮膚から米粒大の皮膚採取をします。傷跡もほとんど分かりません。

皮膚の採取当日に血液も併せて採血します。(140cc程度) 当日はお食事・水分をしっかる取っていただき、カフェインはお控えください。
採取した皮膚と血液は、セルバンクに受け渡し、専門の技術者によって肌細胞を抽出し培養・増殖させます。

約1週間後に抜糸を行い培養にはおおよそ5週間かかります。

STEP
肌細胞の注入(1回目)

水光注射で注入していきます。少しチクッとするお痛みがあります。全体注入後に気になる部位に重ね打ちしていきます。

STEP
肌細胞の注入(2回目)

1回だけの肌細胞の移植で終わるのではなく2週間程空けて2回目の肌細胞の移植をしていただくことで肌細胞のお肌への定着率が高くなるためより効果的です。
※当院では2回の肌細胞の注入をお勧めしております。

STEP
肌再生コラーゲンマスクにて鎮静

皮膚再生効果に優れたコラーゲンパックにてお仕上げいたします。

STEP
ご支度後・お帰り

当日はお化粧をお控えいただいておりますので日焼け対策グッズのご持参をお勧めしております。

その後は1年~数年おきに注入いただくことをお勧めしております。

自家培養真皮線維芽細胞移植

特別価格
診察料初診¥2,200
再診¥1,100
血液検査料¥11,000
細胞抽出・培養料60㏄¥440,000
皮膚採取料1回¥110,000
移植料金2㏄/1回
注入部位目安(部分のみ)
¥220,000
4㏄/1回
注入部位目安(全顔)
¥440,000
6㏄/1回
注入部位目安(全顔+首)
¥660,000
施術技術料
(麻酔・注射針・術後薬・パック代等)
1回分¥110,000
別途セルバンク契約
(こちらの料金はセルバンクへのお支払いとなります。)
細胞保管料月々¥11,000(口座振替)
※真皮線維芽細胞移植は2回の注入をお勧めしております。